【ニューヨーク=川上梓】日本製鉄が米国大統領を提訴した。米鉄鋼大手USスチール買収で政治介入があったとして審査のやり直しを求める。日鉄の橋本英二会長兼最高経営責任者(CEO)は自らの大義を貫き、過去に最重要取引先のトヨタ自動車を訴えた豪胆な経営者だ。
日本製鉄による米国の製鉄最大手「USスチール」の買収問題が混迷を深めています。2025年1月初旬、退任直前のバイデン米大統領が突然、禁止命令を出し買収を阻止。これに対し、日本製鉄はバイデン氏を提訴。その後も全米第2位の製鉄会社が日本製鉄の代わりにUS ...
約2兆円という巨額の買収案件は、異例の訴訟へと発展した。アメリカ合衆国大統領を向こうにしながら全く物怖じする様子を見せなかったのは、社長から会長になった2024年4月以降で初めて会見の場に姿を見せた日本製鉄の橋本英二会長である。同氏が主導する「USスチール買収」は正念場を迎えているが、その成否は日本製鉄のみならず、日本企業が今後の生き残りを図るうえでも重大な意味を持つはずだ。ノンフィクション作家・ ...
日本製鉄の橋本英二会長兼最高経営責任者(CEO)は7日、東京都内の本社で記者会見を開いた。バイデン米大統領が3日、米鉄鋼大手USスチールの買収中止命令を出したことを受け、安全保障に関する当局の審査について「最初から結論ありきの政治介入があった」と述べ ...
「営業一筋の橋本氏は2019年に社長に就任。当時の社内状況は、橋本氏が周囲に『資金流出がひどすぎる。このままだと後3年で会社は潰れる』と漏らすほど。橋本氏は国内高炉の廃止など不採算事業を整理し、年間8000億円の経常利益を安定して生み出せる企業に変身 ...
バイデン前大統領が1月3日、日本製鉄によるUSスチールの合併買収計画に対して禁止命令を出した。この命令の表向きの理由は国家安全保障上の懸念とされているが、実はそのほかにもバイデン前政権による思惑があるようだ。一方、日本製鉄サイドを見ても、今後、買収を ...
バイデン氏は1月3日、日本製鉄によるUSスチール買収を阻止する意思を表明した。以前からバイデン氏がそれに難色を示していることが報じられてきたが、同氏はこの買収案件は米国最大の鉄鋼メーカーを外国の支配下に置くものであり、米国のサプライチェーンにリスクを ...
日本製鉄が目指すUSスチールの買収は1月3日、バイデン大統領に阻止された。 アメリカと密接な関係にある日本の企業による買収が国家安全保障上の懸念を理由に禁止されたことに衝撃が広がっている。 さらに命令に反発した日本製鉄は違法な政治的介入があったとして ...
日本製鉄とUSスチールが、バイデン米大統領や全米鉄鋼労働組合(USW)会長らに訴訟を提起すると発表した。バイデン氏が日鉄のUSスチール買収に中止命令を出したためだ。USWも政治的影響力を行使したとされる。米国の産業別労組の影響力が拡大する中、日鉄に活 ...
日本製鉄のUSスチール買収に、バイデン米大統領が中止命令を下した。日鉄は苦境を打開すべく訴訟に踏み切ったが、買収成功のハードルはあまりに高い。超大型買収を仕掛けた日鉄の“二つの誤算”を明かすとともに、USスチールを買収するために残された唯一の「成功シ ...
2023年12月に発表された日本製鉄の「USスチール」(以下、USS)買収計画について、バイデン米大統領(当時)が禁止命令を出したのは、今年1月3日。日本製鉄は禁止命令の無効を求め、6日にバイデン大統領らの提訴に踏み切り、買収阻止に動いたゴンカルベス ...
日本製鉄の橋本英二会長は、7日の会見で、バイデン大統領の違法な政治的介入によって審査の手続きが適正に行われず、禁止命令に至ったなどと ...