中東のレバノンで新しい大統領に軍のトップの司令官が選出され、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエル軍の戦闘などで混乱する社会や経済の安定を図っていけるかが課題となります。
[ロンドン 9日 ロイター] - レバノン国民議会が9日、2年以上空席となっていた大統領に軍司令官ジョセフ・アウン氏を選出したことを受け、深刻な危機状態にあるレバノン経済の改善に向けた対応ができるとの期待を背景にレバノン国債価格が上昇した。
レバノンのドル建て国債は上げ幅を拡大。政情安定化の兆しを投資家が歓迎し、同国債は過去数週間に大きく値上がりしている。2020年には、レバノン政府は国債のデフォルト(債務不履行)に陥っていた。
【カイロ共同】レバノンで9日、国民議会の投票でジョセフ・アウン軍司令官が新大統領に選出され就任宣誓した。演説で「イスラエルの攻撃を防ぐ」と訴え、軍を強化し国境防衛に取り組むと強調した。レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエル軍の停戦期 ...
Lebanon's parliament elected army chief Joseph Aoun head of state on Thursday, filling the vacant presidency with a general ...
停戦は昨年11月27日に発効。60日の停戦期間中にイスラエル軍はレバノン南部から段階的に撤収し、ヒズボラは南部を流れるリタニ川以北に撤収した上で、南部には代わってレバノン軍が展開し、停戦監視に当たる合意内容だった。
イスラエルがレバノンに恒久的な駐留を計画していると報じられる中、6日、アメリカのアモス・ホッホシュタイン特使はイスラエル軍がレバノン南部から撤退を開始すると発表したとアラブ圏メディア「アルジャジーラ」が伝えた。