何が起きているのか ・バイデン米大統領が日鉄のUSスチール買収阻止の命令 ・日鉄は大統領らを提訴、再審査と命令の無効を求める ・買収妨害で労組会長らも提訴、2本立てで事態打開狙う日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画が新たな局面を迎えました。日鉄が「米政府が不当に介入した」などとして、バイデン米大統領らを訴えたのです。米大統領を日本の大企業が訴えたことは過去になく、前代未聞の事態です。なぜこ

【読売新聞】　自民党は９日、日本製鉄による米鉄鋼大手ＵＳスチールの買収計画を巡り、経済安全保障推進本部などの合同会議を開いた。バイデン米大統領の買収禁止命令に対し、「撤回を含めた適切な行動」を米政府に求めるよう、日本政府に要請する決

アメリカの鉄鋼大手USスチールの買収が大統領令により阻止されたことをうけ、日本製鉄は「買収を決してあきらめることはない」と強調しました。 日本製鉄橋本会長 「米国の事業遂行決してあきらめることはないあきらめる理由も必要もないというのが私の考え方。日本製鉄とUSスチールの一致した考え方」 日本製鉄の橋本会長は、今後も必要な法的措置についてはあらゆる手段を講じるとしました。 また「勝訴のチャンスはある」と述べ、買収がアメリカの鉄鋼業にとって最善の道だと強調しました。 買収阻止に至った経緯については、ライバルメーカーが労働組合の強大な政治力を使って働きかけ、バイデン大統領の違法な政治的介入があったとしました。

バイデン米大統領が「国家安全保障上の懸念」を理由に、日本製鉄によるUSスチール（USS）買収に待ったをかけた。これに関して、バイデン氏の判断が米国経済にマイナスとなることは言うまでもないが、「日鉄がんばれ！」を無邪気に叫ぶ日本の世論も、それと同じくらい合理性を欠いていると指摘するのは米国在住作家の冷泉彰彦氏だ

日本製鉄 は6日、米同業USスチール買収計画が バイデン 米大統領から禁止命令を受けたことを不服とし、米政府を相手取って提訴したと発表した。 日鉄は命令が「米国 憲法 上の適正手続きおよび（安全保障への影響を調べた）対米外国投資委員会（CFIUS）の審査に関する法定手続きに違反している」と主張。大統領の命令と審査の無効を求める訴訟を、米連邦控訴裁判所に起こした。

日本製鉄によるUSスチール買収計画を審査した対米外国投資委員会（CFIUS）議長のイエレン米財務長官は8日、「我々は要求通りに分析結果を大統領に提出し、大統領がこの問題を決定した」と述べ、CFIUSの手続きに問題はなく、最終判断はバイデン大統領に委ねられたとの認識を示した。

自民党 の経済安全保障推進本部と経済産業部会は9日、合同の会議を開き、 日本製鉄 によるUSスチール買収計画にトランプ米大統領が禁止命令を出したことについて、命令の撤回を要請するよう日本政府に求めた。 会議でまとめた決議では、これまでに禁止命令が出たのは「ほとんどが中国企業による投資案件だ」と指摘。米国への投資が日米の経済関係を深めてきたとして、「日本企業が投資に二の足を踏むような事態は望ましくな